1/01/2021

あけましておめでとうございます

 昨年も色々とありがとうございました。

今年もよろしくお願いします。

昨年書きましたオリンピック記念モデルがもしかしたら幻になってしまいそうで、それが残念です。


さて、例年通り本を一冊だけ紹介します。

柳田國男の「故郷七十年」です。

晩年に口述筆記したもので、子供の頃の話から、文学、民俗学の話まで、非常に面白い本です。

明治八年生まれですから日本の近代史にもなっています。文学の方では、鴎外、一葉、露伴の名前が出てきて、それだけでわくわくしてしまいます。自決直前の芥川とのやり取りや、藤村との「椰子の実」を巡る逸話など、興味が尽きないです。

小林秀雄が講演で取り上げているのを見つけましたので、参考まで。(茨城県の布川のことを「ぬのかわ」と発していますが、正しくは「ふかわ」です)

https://www.youtube.com/watch?v=4zKia7Szy68

この講演の続きと思われるものも貼っておきます。同じ柳田さんの「妖怪談義」について語っています。(講演部分は10分程度ですが、途中から重複しています)この本もお勧めです。

https://www.youtube.com/watch?v=pNoBd6cpBxs