7/30/2012

弦の巻き方(スロッテッドヘッド)

スロッテッドヘッドのスチール弦ギターというのは、あまりメジャーではない(特に日本では)ようで、巻き方がよく分からないという声を耳にしましたので、書いておきます。

 6~3弦の巻き線は簡単です。右は6弦ですが、まず長さを決めます。ポスト間は35mmですので、隣の5弦のポストを目安に切ります。軽く引っぱって、親指の先です。
 巻き線は穴のエッジに容易に食い付きますので、これで充分です。2~3周巻ければ大丈夫です。沢山巻くと、伸びしろが増えますので、チューニングの安定に時間がかかります。
 1、2弦のプレーン弦は、35mmより、気持ち長め(40mm程度)に切ります。
先端より10mmくらいの所を、ラジオペンチ等で、鋭角に曲げます。
(3弦もこのように曲げてから張ったほうがいいかも知れません。)
曲げた角が穴のエッジにしっかり噛むように巻きます。
この しっかり噛む が重要で、これさえできれば、抜けることはありません。
ナイロン弦の様に弦同士が交差することはなくても大丈夫です。(その様に巻いてもいいとは思いますが、外す時に非常に苦労します。)
ナイロンと違って、金属は癖が付きます。その癖を利用します。

6→5→4  1→2→3 の順で巻くと巻きやすいです。

私の場合、右の様に全て内側に巻きます。クラシックギターの場合は1、6弦だけ外側に巻きますが、クラシックギターと違って指板が細いので、ナットに向かう欠き込みに1、6弦が当たりやすいのです。
最近はギターの音をほとんど変えない超軽量のチューナーが出て便利です。
右はコルグのAW-2です。こうすると、前から全く見えませんので、非常にスマートです。
このページの下の方にスロッテッドヘッドに関して書いています。